「むち打ち」の多彩な症状

 これからしばらくの期間、寒さが厳しくなるまでは、紅葉や
秋の味覚など、気分をリフレッシュできる楽しみがたくさん
あります。空気も澄み、ドライブなど車で移動する機会も増える
ことでしょう。

 

 その一方で、車の利用が増えるに伴い残念ながら一定割合での
事故も増えます。本当に残念なことです。運よく死亡事故だけは
避けられたとしても、むち打ち症は避けられないかもしれません。
でも、事故に遭わないようお互いに注意して運転しましょう。

 

 ところで、「むち打ち」といえば、首の痛みや頭痛が浮かび
ますが、頸椎を損傷したことで手や腕の痛みやしびれを訴える
場合もあります。整形外科的に考えても妥当な症状です。

 

 また、椎骨神経叢(自律神経)が刺激されることで、耳鳴り、
めまい、目のかすみ、眼精疲労などの自律神経失調症のような
症状に悩まされる人もいます(これらはバレリュー症候群と
呼ばれます)。

 

 さらに、脳(実質および脳血管)の微小な損傷により、不眠、
集中力低下、易疲労感、微熱感、記銘力低下なども起こり得ます。
むち打ち症患者の40%で脳波異常を認めた報告もあるそうで、
決してオーバーな表現ではないかもしれません。

 

 そして、不幸にも亡くなった方がいた場合などは、心理的
大きなキズとして記憶に残ることも考えられます。PTSDと
して不安やパニック症状などに苦しむケースもあり得るのです。

 

 むち打ち症の痛みやしびれは、鎮痛剤や筋弛緩薬などが使用
されます。漢方薬では、発表剤・駆瘀血剤・利水剤などを用いて
対応できます。

 

 めまい、耳鳴りなど自律神経症状には、柴胡剤や理気剤で
気を巡らすのが効果的です。その上で、薬だけでなく、症状を
共感的に受け止める医療者の姿勢が何よりも重要だと考えます。

 

 脳の微小な損傷に対しては、やはり駆瘀血剤や利水薬が有効と
思われます。時間は多少長引いても、徐々に改善していくと思い
ますので、当事者と一緒に伴走するくらいの心構えも大事です。
(自分に言い聞かせてます)

 

 PTSD症状に対しては、精神科的な対応が必要と考えます。
抗不安薬などを使用しながら、EMDRや認知行動療法などの
心理療法を行うことを提案します。

 

 

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 薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー)  廣橋 義和

 

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