また大きな地震が

3年前に中越地方を襲った地震と同じ規模の地震が柏崎沿岸部で起きました。被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。私のところは近くですが、幸い被害は少なく棚から物が落ちた程度で済みました。ご心配頂いた皆様、ありがとうございます。


前回のブログに書きましたが、地震後の勉強でわかったことがいくつかあります。被災直後は交感神経が優位になり、血圧上昇・血糖値上昇などが起こり、2〜4週間後から副交感神経が優位になって消化性潰瘍などが増えてくるというものです。


交感神経が優位ということは緊張状態だと考えてください。適度の緊張は必要なのですが、緊張が続いたり度が過ぎたりすると身体や心に悪影響が現れます。阪神大震災で一般的になったPTSD(心的外傷後ストレス障害)も被災後の過緊張と関係が深そうです。特に夜よく眠れない方は緊張が強すぎると考えられますから、薬剤の服用(漢方薬も含む)や自律訓練法などで緊張状態を軽減する必要があるでしょう。


3年前の中越大震災(地元の人間はこう呼びたいのです)で注目されたエコノミークラス症候群、車の中だけでなく寝返りを打てない狭い避難所生活でも起こりえます。4時間以上同じ姿勢が続くようなら、血栓が出来やすいとの報告がありますから、身体を動かして血栓を作らないようにしてください。


3年前と違い季節は夏ですから、汗をかいてエコノミークラス症候群は起こりやすい状況と考えられます。適度の水分補給や血液粘度を下げる牛黄やササヘルスがある方は積極的に利用しましょう。特に牛黄は緊張状態を改善する働きもあり効果的と考えます。


マスコミ・報道関係の方には、大きい避難所だけでなく少人数の避難所へも入り、公平な報道を心掛けていただきたいと思います。前回の地震で被災者の立場から感じたことですがマスコミの入る避難所には、物資だけでなく多くの支援者が入りますが、小さな避難所には充分な援助が届いていないということを実感しました。ご配慮をお願いします。


今回の中越沖地震で被災されている方は交感神経が優位の状態(緊張状態)でしょうから、血圧や血糖値の管理に気をつけていただきたいと思います。中年期以降の女性には”たこつぼ心筋症”が起こりやすいとも言われますから胸部の異常を感じたら医師の診察を必ず受けてください。


また前回被災した方のフラッシュバックも気をつけたいと思います。何人か不安を訴えている方が私の回りでもいます。PTSDなどに発展しないうちに早めの対応が必要だと思います。


いずれにせよ、これ以上被害が拡大しないように願うばかりです。


生活習慣病・皮膚病・心の病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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