いろいろな災害を意識した生活を

3年前の中越地震や水害の時、避難所を回って気がついたことがあります。恐らくは災害に遭いたくないという深層心理があるのかも知れませんが、自分が災害の被災者になるはずがないという前提で生活している人がほとんどだと言うことです。


考えてみれば当たり前なのでしょうが、地震に限らず台風・水害・新型インフルエンザなど、どれもいつ被災者になるかもしれない身近な災害です。今の日本の体制では最低3日あれば支援体制も整い、なんとか生活できる状態に戻れるように思います。


ですから水や食料などは最低3日分は確保しておきたいものです。ただ血圧や糖尿病などの慢性の持病があり薬を服用している人は、3日分の余裕だけでは心配です。災害時医療機関は怪我人の治療に時間を割かれ、慢性の生活習慣病の治療は後回しになる可能性が高いからです。


このようなことを考えると毎日薬を飲んでいる人は、1週間程度の薬の予備が必要だと思います。さらに”お薬手帳”をもっと活用すべきでしょう。常に持ち歩くことでお薬手帳は真価を発揮します。被災者に「いつも飲んでいる薬がない」と言われても、何を飲んでいるのか判らなくては対応の使用がありません。


薬剤アレルギーや食物アレルギーの方は、使用できる薬や食物が限られますから、もっと余裕が必要かもしれません。近い将来に起こることが予想される新型インフルエンザでは、感染を予防するために10日前後は外出を控えるよう専門家は訴えているのです。


危機管理はなにも企業や自治体だけのものではありません。これだけ大きな災害が頻繁に起きている今、自分や家族の身を守るための準備や心構えが必要なのではないでしょうか。


生活習慣病・皮膚病・心の病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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