2歳以下の子どものカゼ薬

いささか調査不足のままで今回は書かせていただきます。FDA(アメリカ医薬食品局)が2歳未満の子どもに対して市販のカゼ薬を使用しないよう注意を呼びかけているとの記事が昨年後半頃ありました。日本でも注意する必要があるのでしょうか?


どうやら市販のカゼ薬を使用した小児に副作用などの有害事象があったようです。薬の副作用は使用量に応じて一定割合で発生しますが、アメリカでの薬の使用量は日本の2〜3倍くらい多く使用されていることを考えると、日本より副作用は出やすいと想像できます。


ただ小児の治療薬に関しては不明の部分が多くあり、大人で使用する薬を体重などを参考に減量して使用しているのが現実です。本来は小児での薬のデータを集めて適切な使用方法・使用量を決定すればいいのです。でも充分なデータを集めるには相当な時間と費用がかかることから実際にはほとんど行われていません。


子どもは大人に比べ、薬の吸収・代謝・分布などに関する臓器が未熟なため、薬の使用にあたっては注意する必要があります。特に新生児や乳児では個人差も大きく一層慎重な使用が求められるでしょう。


またアメリカでは薬は日本より販売規制がゆるく、かなり自由に多くの薬が変えます。日本では医師の処方が必要な医薬品でもドラッグストアで買えたりするのです。小児用のカゼ薬にも同様な傾向があると思われます。


あくまでも推測の域を出ないのですが、日本とは薬に対する状況がかなり違うために、単純に日本でも注意が必要というのは当てはまらないでしょう。ただ、以前と違って大部分の市販薬がセルフで買えるドラッグストアで販売されている状況はアメリカと同じですから、適切な薬剤の選択が行われているかは疑問です。


どんな薬にも副作用があると考えて、極力必要最小限の使用に抑えることが大切だと、過去何回か述べてきました。子どもの場合はカゼをひくことも成長の過程に必要なことだと考えています。鼻水程度の軽い症状なら、薬を使わないという選択も正しいと思いませんか?判断は非常に難しいですがどのタイミングで受診するか小児科の先生に確認しておきましょう。


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