事業仕分けで問題になった漢方薬の保険はずし。私はありえないことと考えていましたが、私のところにも保険で飲めないかとの相談は時々あります。私は一律に保険適用する状態が問題だと思うので、一定レベルの医師(個人的には薬剤師も含めて欲しいのですが)に限り保険使用を認めることが、適切な漢方運用の点からも医療財政や患者への利点が大きくなると思うのです。結構不適切な使い方をされているケースがありますからね。
さて、大阪府(だったと思うのですが・・・)の調査で、新型豚インフルエンザの正体が更に詳しくわかってきました。私も前から指摘しているように、新型豚インフルエンザにかかっていても症状の出ない不顕性感染が感染者の2割程度いるとの調査結果が発表されましたね。
今一般の方は発熱を主に目安として医療機関を受診しているのではないでしょうか。重症度を一番確認しやすいこともありますし、8〜9割は発熱を伴うことからも妥当な目安と言えます。一方で1〜2割が発熱を伴わないので、インフルエンザを疑わない場合もありますね。
例えば、熱がなく咳が主症状の場合ではインフルエンザかどうかは簡易キットを用いなければハッキリしません。症状からインフルエンザの咳かどうかを区別することは不可能なのです。更に簡易キットの感度も新型豚インフルエンザに対しては4〜7割とされますから、見逃されているケースも多いと思っていました。前例に遺伝子検査を行う確定診断は現実的ではないですからね。
今回の新型豚インフルエンザは肺などの下気道で増殖しやすいことが指摘されています。それだけ肺の症状が出やすい事から、喘息やCOPDなどの呼吸器系の持病を持った方は注意が必要だったわけです。我家の娘もいや〜な咳がしばらく残っていました。一人は簡易キット陽性、一人は簡易キット陰性でした。
そこで今回の大阪の報告から考えてみます。この時期発熱がなくても咳(痰が出る場合が多いと思います)が出たら、新型豚インフルエンザを疑いましょう。当然感染拡大を防ぐ目的でのマスクや外出の自粛も必要ですね。
新型豚インフルエンザによる肺の障害は、ある程度深刻なようです。単純に咳を止めることはお奨めできません、と言うより絶対やるべきではありません。無気肺による呼吸困難の恐れがあるからですね。
排痰を促し気道損傷を回復させるような薬が必要と考えます。私はケイシカコウボクキョウニントウ・キキョウトウ・バクモンドウトウ・シャカンゾウトウ・・・・などを考えています。それでも最低1週間程度はかかるように思いますけど。
でも、けっこう咳でウィルスが撒かれているように感じますけどね。このブログちょっと遅かったでしょうか。
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