「口は禍の元」ならぬ「口は大病の元」と言えるでしょう。
ピロリ菌は胃がんの原因として広く知られています。そのため、
早期発見、早期除菌が勧められているわけです。
ところが、ピロリ菌だけでなく、口腔内の常在菌も胃がんの
発症や進展に関わっているようです。
https://www.mdlinx.com/article/new-culprit-found-in-gastric-cancer/5TRXVvKLNEt285ZVEmdyfw
細菌はいないとされていた胃でピロリ菌が発見されて数十年、
ピロリ菌の発見者はノーベル賞を受賞しました。それほど、
画期的な発見だったわけです。
そのピロリ菌以外にも多数の細菌が生息しているということを
最近知りました。多くは口腔内に住む一般的な細菌です。
ただ、彼ら細菌は組織に炎症を起こし、細胞にダメージを
与えます。その結果、胃では胃がんの発生に関与していると
いうことです。
香港中文大学の研究者らはStreptococcus anginosusに
注目した結果を報告しています。
ピロリ菌がいなくても、ピロリ菌と同様に胃に炎症を起こし、
胃がんへの変化を進めることなどが確認されています。
他の口腔内細菌も、ニトロソ化合物などの発がん物質を
生成したり、細胞を傷害したりと、ピロリ菌にだけ注目して
いては胃がんを予防することは難しいでしょう。
対策は、特に口腔衛生に関心を持つことです。その上で、
ブラッシングや定期的な歯科受診という行動を起こすこと。
これは、糖尿病や心臓病といった大病の予防にもつながります。
口腔内細菌は、腸内細菌叢にも影響を及ぼします。その結果、
全身の多様な病気に関係してきます。
改めて、口-胃-腸は一本の管ということを認識させられますね。
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薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー 廣橋 義和
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