関節リウマチ対策は口の中から

 病気の治療には全く異なる2つの方向性があります。一つは、
病気を臓器レベル、細胞レベル、遺伝子レベルと細かく分析し、
原因をターゲットとする方法。今、一般的に行われています。

 

 もう一つは、病気とは直接関係なさそうな臓器にも目を向け、
何らかの関連を見出したり、神経系や内分泌系のネットワーク、
生活習慣や生活環境、心理的な影響など、あらゆるものの
影響まで考慮して治療法を構築していく方法。これは、全人的
医療とよばれ、総合診療やプライマリケア領域で、漢方相談で、
心身医療分野で行われています。

 

 分析的な治療法は、即効的なものの近年は高額になっており、
医療経済には大きな問題があります。一方、全人的医療は、
直接的な治療効果はあまり感じません(即効性に乏しいので)が、
病気の進行防止だけでなく、減薬や再発防止、予防や発症抑制に
役立ちます。

 

 関節リウマチに対する口腔衛生は後者の視点であり、一般的に
関心は高くはありません。ただ、歯周病菌の一つP.gingivalisは、
関節リウマチに関与するだけでなく、糖尿病や高血圧や脳卒中など
生活習慣病にも悪影響を及ぼすとされます。

 

 近年、アレルギーや免疫の分野でも腸内細菌叢に注目が集まって
います。この歯周病菌P.gingivalisは、腸内細菌叢を変化させる
こともわかっていて、かなり多くの病気に影響を与えていると
想像できます。

 

 健康生成論では、病人を川で溺れている人に例えることがあり、
下流で病人を救う医療だけでなく、溺れる人を上流で作らない
ような介入が注目されます。

 

 口腔衛生を意識する人を増やし、実践する人が多くなれば、
下流に流れて関節リウマチを発症する人が減るだけでなく、他の
病気(糖尿病や高血圧などの生活習慣病、自己免疫疾患や
アレルギー、など)の予防にもつながると考えます。

 

 加えて、中流で腸内細菌叢を意識して、プロバイオティクスや
食事にも注意が向けば、さらに効果的になることでしょう。
大切なことは、上流や中流での対策には大きな金額を必要しないと
いうことと、仮に医薬品を使った場合の副作用などもほとんど
心配ないということです。

 

 

 漢方薬東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明

長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL  (0258)37-7551

 薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー)  廣橋 義和

 

 ひろはし薬局LINE公式アカウント開設しました
  ID @198xhqqe  よかったら登録してください

 

  ひろはし薬局のサイトでより詳しい情報を提供します。   https://hirohashi-pharmacy.jp/blog/

 

 問い合わせメールは《Re:タイトル》でお願いします。 

     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。

お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。

ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、

病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なく

お申し付けください