食欲低下時の栄養剤

栄養剤と言うとビタミン剤や栄養ドリンクを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。確かに広い意味での栄養剤の中にビタミン剤や栄養ドリンクは含まれますが、他にもあることを知っていますか?


一口に栄養剤といってもその配合成分によりいくつかの種類があります。バランスよい食事が摂れていれば健康体の方であれば必要ないケースが多いと思われます。


ただ最近は、食材の栄養価の低下・添加物による影響・偏食などの問題があり、飽食時代の栄養失調や欠乏症を考えさせられます。あなたは自分の食事に自信が持てますか?


さて、食欲が低下している時は胃腸の消化吸収能力が衰えていると考えられます。三大栄養素(糖質・蛋白質・脂肪)の補給を優先させなくてはなりませんから、ビタミン主役の300円以下のドリンクでは効果がありません。


これはガソリンが不足している車にエンジンオイルを補給するようなものと考えると理解できると思います。ガス欠にはガソリンが必要なように、食欲低下時には三大栄養素の補給を考えます。


糖質(=炭水化物)は、お粥を中心に胃腸の具合と相談しながらお粥〜ご飯のなかで硬さを選べばよいでしょう。卵を加えれば良質な蛋白質が補給できます。脂肪は痩せている方以外は体脂肪を利用します。


痩せている方の脂肪の補給は?脂肪は消化に時間がかかるため食欲低下が長期間になるとどのような調理法がよいか、私にはわかりません。いいアイディアをお持ちの方は教えてください。


このブログに時々登場するレバコールはカツオの肝臓を原料にしたアミノ酸栄養剤です。卵だけではコレステロール量などが気になりますから、魚や挽肉類を使って献立に変化を持たせながらレバコールで不足分の蛋白質を補給することを提案しています。


手術後で胃腸の機能が回復していない方・抗癌剤で食欲が低下している方・つわりや風邪で吐き気がある方・胃腸が元々弱い方・・・・など多くの方に使っていただきました。


栄養剤といっても、どのような状態のときに、何を目的に使用するのか、それによって選択する栄養剤を決める必要があるのです。元気な人にはわからないかもしれませんが、食欲が低下して食べたいものが充分食べられないのは本当に辛いようです。食欲低下に悩む人が早く回復するように願っています。


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