ストレスと肌荒れ・アトピー性皮膚炎

たった今、北海道地方で震度6弱地震がありました。恐らく多くの方の目は熊本県に向いていただけに、地震列島・日本を改めて意識して、どこにいても気をつけて生活することが大切ですね。今のところ大きな被害は報告されていないようですが、しばらくは余震などに注意して被害を最少にくい止めたいものです。

さて、ストレスの影響を受けやすい臓器(その関係する病気・症状)として、胃腸(神経性胃炎・機能性胃腸症過敏性腸症候群・など)や心臓(動悸・高血圧・など)や肺臓(喘息・過呼吸症候群・など)等が有名で心身症として知られています。しかし、病気としての意識は薄くても皮膚も同様にストレスの影響を受け、肌荒れ・化粧のりが悪い・ニキビ・アトピー性皮膚炎・・・などの変化を自覚して悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。

先日に届いた臨床ニュースに「ポーラ化粧品グループが、ストレスと肌荒れのメカニズムの一端を解明」とありました。それによると、まずストレスを受けて末梢血管が収縮し血行が悪くなり皮膚温が低下します。血行悪化と皮膚温低下は、皮膚の栄養状態の悪化を意味しますから、皮膚のいろいろな機能も低下します。その結果、表皮の顆粒層において細胞同士をつなげているタイトジャンクションなどの結合が弱くなり、更に皮膚のバリア機能も低下するとされます。そして刺激に対して敏感になり、刺激により皮膚細胞に炎症が生じ、炎症により皮膚組織の破壊が進んで、更に刺激に敏感になる《荒れ肌》が出来上がってゆくとのことです。

皮膚の栄養状態が悪化した結果「化粧のりが悪く」なり、細胞の結合が弱くなるので「肌はガサガサ」し、バリア層の破壊で免疫機構も弱くなり「ニキビ」に、炎症の進行は「アトピー性皮膚炎の悪化」につながるのです。
ストレスそのものは無くしたりできませんが、ストレスが身体に与える影響は軽くすることができます。それが心身医学・心療内科で行われている様々な心理療法で、認知行動療法自律訓練法は非常に有名です。当薬局でも、認知行動療法自律訓練法の指導・アドバイスを行っており、実際に手ごたえを感じています。その意味でもストレス病と言われる心身症に薬だけで対処するだけでは、いつまでも薬に頼ることになりコントロールも不十分になりやすいと認識する必要があると思います。

それでは『ストレスと肌荒れ』の途中経過、《皮膚の血流》《皮膚温》《皮膚の栄養状態》に注目してみましょう。汗が出るときには《皮膚の血流》が大切です。これからの時期に冷たい飲食物を摂取すると一時的に汗が引きますが、これは皮膚の血流低下を物語っています。また、エアコンのきいた建物では、体表から冷やしますから皮膚温が低下します。これらが皮膚の栄養状態を悪化させるのですが、更にアッサリしたメニューが多くなり、皮膚の新陳代謝に必要なビタミン・ミネラル・たんぱく質の摂取量が少なくなります。

こんな状態がこれからの季節に表面化するのに加えてストレスの対処法が上手くいかないと、肌荒れ・化粧のりが悪い・ニキビ・アトピー性皮膚炎・・・などの肌トラブルが目立ってくるわけですね。
貴方の選択する対処法は、どこでも構いません。ストレスの対処法・皮膚の血行促進・皮膚温の低下防止・皮膚の栄養状態の改善・皮膚バリアを意識したスキンケア・皮膚の炎症対策・・・など。
当薬局では、漢方薬・各種心理療法・栄養剤・ビタミン剤・低刺激スキンケア製品・消炎剤・・・などで、皆さんの悩みに応えています。



漢方薬心療内科相談・心理カウンセリング・皮膚科の病気・生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/ (アドレスを変更しました)

過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブロ
グ》から探してみてください。(現在の更新はしてませんが・・・)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi@gmail.com

薬事法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

講演の依頼に関しては、ホームページに掲載してある講演内容を参考にして、お申込下さい

訪問による出張相談にも応じています。
引きこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、病中・病後など体力低下による外出困難な場合、などに