タイ洞窟の少年たちを救った瞑想法

 西日本を集中的に襲った豪雨は、予想以上に大きな被害を残しました。大勢の亡くなられた方にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様と関係者の皆様にお見舞い申し上げます。14年前の新潟・福島豪雨では我が家の周りも被災された方が大勢出ました(7・13水害)。ですから、水害の悲惨さ、水害後の大変さは身近なものなのですが、想像をはるかに上回りました。猛暑の中での避難生活と普及作業ですから、熱中症感染症に対する注意だけではなく、炭水化物中心の食事だとビタミンBの不足による体調不良もありますので、体調の変化に気をつけていただきたいと思います。

 時期を同じくしてタイではサッカー少年たちが洞窟に閉じ込められるという事故が発生しました。予断を許さない状況が続いたものの、先日全員の救出に成功したとのニュースが世界中を巡り、私を含めて多くの人が喜んだのではないでしょうか。報道によれば、少年たちは洞窟の中では瞑想をしていたとされます。瞑想により、体力の消耗が少なく、また精神的な安定も図られたので救出作業も無事クリアできたのではないでしょうか。

 そこで、この窮地を救ったと思われる瞑想法について、私なりの考えを述べたいと思います。私は心身症などの相談において、自律訓練法を説明することが多くあります。自律訓練法は一言で表しにくいのですが、リラックス法であり、精神安定法であり、健康法の一つでもあります。自律訓練法の効果については、古くから研究されており、私自身も有用性を感じています。ただ、方法は簡単なものの本やネット情報だけでは、自己流の域を脱せずに「自律訓練法は効果なし」と誤解されている方も多く、自律訓練学会員として残念な思いをしています。やはり、正しく身につけることが重要なので、私もプログラムを組んで指導するようにしています。

 話は瞑想法に戻りますが、かの瞑想法はマインドフルネス瞑想ではないかとチラホラささやかれていますね。近年注目されているマインドフルネス瞑想のルーツは、仏教の瞑想法とされますので、おそらくはマインドフルネス瞑想ではないものの基本的な部分では大部分が共通しているとおもわれます。マインドフルネス瞑想の効果も様々な分野で実証され、グーグルをはじめ多くの大企業も取り入れているようです。

 私も、自律訓練法とならんでマインドフルネス瞑想を正しく普及したいと思っており、只今プログラムを作成しています。今回はその一部エッセンスをお伝えします。
マインドフルネス瞑想のルーツが仏教の瞑想にあり、座禅やヨガでいう呼吸法などをイメージしていただければ雰囲気は掴めると思います。その核心は呼吸を意識することのようです。

 長く息を吸っているときには「長く息を吸っている」と意識し、「全身を感じながら息を吸おう」と意識するなど、とにかく呼吸を意識することが一つのポイントです。もちろん、これだけではありませんが、呼吸を無視してはマインドフルネス瞑想はあり得ません。そして、はじめのうちは誰でも雑念が湧き呼吸から意識が逸れていきますが、逸れたことに気づいた時点で、再び呼吸を意識することでいいのです。

 おそらく、このようなことをタイの少年たちは洞窟の中でずーっとやっていたのでしょう。普通の生活に戻った後、この瞑想の体験は色々な場面で彼らのパフォーマンスを引き出すことでしょう。それは自律訓練法研究により明らかにされていることです。
 機会があれば、マインドフルネス瞑想の体験をおすすめします。そして、日々続けることで、きっとあなたの人生が豊かなものになると思います。


タイ洞窟の少年たちを救った瞑想法
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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
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