ストレスを発散−とは言うものの

毎日バタンキューの生活で、あまり世の中の動きを把握できていません。それにしても国内で新型インフルエンザの疑い例が出てきました。私は既に国内には新型インフルエンザの感染者はいると思っています。ただ通常のインフルエンザに紛れて確認されていないだけだと考えているのですが・・。推移を見守りながら、落ち着いた行動をしましょう。そのためのタイムリーで適切な情報提供に心がけるつもりです。


さて話題を変えて、私達の多くの病気の発症や悪化にストレスが関係します。そこで医師から「ストレスを溜めないように」「ストレスを発散しましょう」などと言われます。医師だけでなく私もそのようにアドバイスすることが多くあります。


ふと気がついたのですが、誰だって溜めたくて溜めてるわけではないし、どうやって発散したらいいのかわかっている人がどれだけいるのかと。私ら医療関係者は安易にストレスを口にして、あとは患者任せにしているのではないかと。


私の日頃の相談の中でも「ストレスで悪化します」という方は大勢います。その言葉に対してどうアドバイスしたらいいか、まだ適確な方法は見つかっていません。しかし方向が見えてきたように感じています。


私が日本心療内科学会に入って約10年、過去の学会誌をもう一度開いています。今新たに見直してみると、そこにはいろいろなヒントが詰まっていることを発見しました。これらを参考にすると、ストレス病の具体的なアドバイスが出来そうに思えます。


まだ漠然とした感覚しかありませんが、少しずつアドバイスが出来るよう情報を整理したいと考えています。少しの努力で実行できる具体的なアドバイスでなければ、所詮”絵に描いた餅”でしかありません。ストレス病を克服できるよう、一緒に頑張りましょう。

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